遺留分

遺留分と遺言書の訂正について

私は戦時中外地で先夫甲と結婚し乙を産みました。終戦を迎え、先夫甲は後の処理を済ませてから戻るというので、私は乙を連れて日本に引き揚げ、先夫甲の実家で暮らしていました。数年後、先夫甲が死んだとの報せを受けてから、乙は跡取りとして大事にされましたが、私はむしろ邪魔者扱いをされ、とうとう先夫甲の実家から追い出されてしまいました。その後。私は他の男性丙と再婚し丁を産みました。乙は跡取りとして先夫甲の実家の財産を受け継ぎ、立派な家に住み裕福な暮らしをしていました。
私と丙は借家住まいを続け、必死に働いて丁を育てて来ました。現在、丙も死亡し、私は一人暮らしですが生活も安定し私名義の一戸建(三千万円)と預金一干万円をもち、財産の総額は四千万円です。丁は社宅住まいをし、質素に暮らしています。

年老いた父の再婚問題

私の実家は農業で、私は結婚して他県で暮らしています。兄妹は兄が一人いて、実家は兄夫婦が農業を継いでいます。母は既に亡くなっています。
兄夫婦は、昼間は農作業をやっていますが、実家から少し離れたところにある父の貸家に父とは別に暮らしています。父は実家で一人暮らしで、身体は健康ですが、少し呆けが始まっているようです。
最近わかったことですが、いつの間にか、私の実家に中年の女性が出入りし、父の面倒を見る為通って来て、時々は泊まっているらしいことがわかりました。父に尋ねたところ、何かのきっかけで知り合って親しくなり、その女性も一人暮らしで、お互いに淋しい同志なので話が合い、父の面倒を見る為に通っているうちにそのような仲になったとのことです。
私は驚いて父を問いつめたところ、父はその女性から、「これからも面倒を見てあげるから私を入籍してくれ」また、「私の連れ子を養子にしてくれ」と懇願されていると言うのです。私から見てその女性は、父のことを心底愛情をもって考えてくれているようには見えず、むしろ、父の財産を目当てに近寄ってきたことが明らかです。

遺留分放棄の取り消し

一、私は、父親から生前に、「この冢の財産は長男に相続させたいと考えているので、長男のために遺言書を作っておこうと考えている。次男であるお前にはしかるべき財産を贈与するので、事前に遺留分を放棄してくれ。」と言われ、私はやむなくこの申し出を承諾しました。すると、父は、公証役場で、「全財産を兄に遺贈する。」という内容の遺言書を作りました。母には何もあげる内容にはなっていませんでした。

二、次に、父は、私に贈与する内容を「覚書」という文書にして、これに父と私が署名押印をして文書を完成させ、渡してくれました。覚書の内容は、父から私に総額一億円を贈与する。贈与の時期は、覚書作成時から一ヶ月以内に住宅購入資金として金5000万円、翌年から毎年500万円ずつ10年間で分割して支払う、という内容です。

土地の生前贈与に対する遺留分減殺請求

一 最近私の父母が相次いで死亡しました。そこで、兄と姉と私で相続財産をどのように相続するか、また相続財産をどう評価するかでもめています。父が10ヶ月前に死亡し、その相続の話が片づかないうちに1ヶ月前に母が亡くなり、一度に両親の相続手続を済ませなければならなくなりました。

二、父は五年程前自分所有の土地上に兄に兄名義の家を建築させていました。そして自分達夫婦は一階に居住し、兄夫婦は二階に居住していました。両親は亡くなる前の数年間は病院通いをしていましたが、亡くなる直前まで自宅で元気に生活をしており、兄夫婦は両親の面倒をみているとは言えない状態でした。そこで私と姉は両親の所に通い、亡くなる直前まで両親の世話をしていました。しかし、両親がなくなるまで、父が兄に自宅の土地を贈与していることを知りませんでした。