無断増改築

火事を出したり無断増改築をした借家人との賃貸借契約を解除できるか

一 私は、自宅から十数キロ離れた私鉄沿線の駅前に、飲食店用貸店舗を持っています。賃借人は、賃貸以来賃料をきっちり支払ってくれるので、何の問題もない賃借人だと思っていました。ところで、数日前の早朝、この店が調理室から出火してしまいました。従業員はいなかったのですが、発見が早かったことから、直ぐに消防署がかけつけて、消火にあたってくれたので「ぼや」で済みました。しかし、店内は天井・壁・床すべて水だらけとなり、電気配線も使用不能となりました。

二 私は、火事を出すような賃借人には出ていってもらいたいと思っています。
火事が起こってから判ったことですが、賃借人は私の許可を得ることもなく、無断でいつの間にか、店の奥を外側へ少しだけ改造して拡張しているのが判りました。
火災の後始末の後、私は、消防署から建て増した部分は違法建築だから取り壊せ、と指示されました。

借地上の建物の無断増改築と借地契約の解除

私は、貸地を沢山持っており、平成3年以前から各々の借地人との間で建物所有を目的とする賃貸借契約をしております。その契約書には「賃借人が賃貸人の承諾を得ないで借地上の建物の増改築をするときは、賃貸人は催告を要しないで賃貸借契約を解除できる」との特約があります。そこで、次のような借地人に対し、無断増改築を理由に無催告で契約を解除して、土地を返してもらえるでしょうか。

借地人甲は、①居宅兼アパートの建物の外壁のモルタルのひび割れを塗装し、②玄関の戸を木造からアルミサッシ格子のガラス戸とし、③風呂場のコンクリートのたたきをタイル張りとし、④縁側と窓の木製の戸を全てアルミサッシに取り替えてしまいました。