成年後見人

長女が勝手に後見人選任の申立をしてきたが、その場合の対処法は?

私は現在八五才ですが、元気で生活しています。
ところで、過日、家庭裁判所から長男のところに照会書がきて、その内容は、私について長女から後見開始審判の申立がされたので、事情を尋ねたいとのことでした。
私は、長男長女が結婚して独立してから、二十年以上東京で夫と二人で暮らしてきました。夫が十年前に亡くなってから二年前までは、夫が遺言で残してくれた家で、夫の遺族年金と私の年金で、一人で暮らしてきました。ところが、三年前に長女一家が「住宅ローンが払えないから」との理由で、私宅に同居するようになりました。当初は、かわいい孫たちと一緒に暮らせるので喜んでいたのですが、長女は、私の実印、印鑑登録カード、預金通帳とATMのカード、家の土地の権利証を取り上げ、自分の貸金庫に入れてしまい、私が返してくれと言っても「お母さんは呆けているから、私が預かっておく」と言って返してくれず、口論となってしまいました。このことを長男に話し、私は現在、長男宅に身を寄せています。

認知症の父が所有する借地上にあるアパートの処分

一 私の父「甲」は九四歳を迎え体は元気ですが、大分認知症の症状が出てきています。父は借地上に貸家として十六世帯が入居する古い三階建の鉄筋コンクリート造のアパートを所有しています。父は名義上貸家の貸主になっていますが、実際の管理は私かやっています。建物の税金も父を名宛人に請求されています。借家人は昔からの入居者が多く、皆高齢者です。父は借家人と伸が良く家賃も低く抑えられてきました。地主からは地代は年々値上げされ上がってきていますが、家賃はなかなか上げられません。家主でありながらあまり利益はなく管理に苦慮しています。

二 私は、このたび、管理の手間がかかる割に利益にならず、税金の支払い時にも苦労しているので、父と相談の上、地主に借地権を返上し、賃貸アパートの所有権を無償譲渡することで、すっきりしたいと考えるようになりました。そこで地主にそのことを伝えたところ、地主はその提案を了解してくれました。

土地の売り主が認知症であることが判明し、売買契約の決済ができない場合

一 私の息子は、現在レストランを経営する会社に勤務していますが、かねてより脱サラしてレストランを経営しようと考えてきました。そのため市内の交通量の多い幹線道路に面した、広さ500平方メートルほどの宅地を探していました。そこで、不動産業者に適当な物件の仲介を頼んでいたところ、条件に合う甲さん所有の土地を紹介されました。そこで、業者を通じ甲さんと会い、甲さんがこの土地を確実に売ってくれることを確認しましたので、売買契約を締結し手付けの支払いもすませました。

二 私は息子と一緒になって購入資金の手当をしたりし、息子は地形に合わせた建物の造りの検討や、設計事務所への依頼と打ち合わせをはじめました。勤務先には退職予定を告げるなど、開業に向けての様々な作業に入りました。