建物賃貸借

期間の定めのある建物賃貸借の期間満了による明け渡し請求

私は、四年前から私達家族が二階に住んでいる家屋の一階店舗部分を、期間を二年間として甲に賃貸し、二年前には合意更新しました。しかし、七ヶ月前に、東北の実家で一人暮らしをしていた母が交通事故で大怪我をし、車椅子の生活をせざるを得なくなりました。年老いた母に一人暮らしをさせる訳にもいかないので、私は甲に貸している一階の店舗部分を明渡してもらい車椅子でも生活できるよう改造して母を引き取ることに決めました。
そこで半年以上前に甲に対し「契約は更新しないから、立ち退き料と引換に店舗部分を明け渡して欲しい」と口頭で言っておきました。ところが甲は、私が更新しないと申し入れてあるにも拘わらず、「そんな話は聞いていない」と言って、期間が終了しても明け渡してくれません。甲から店舗を明け渡してもらうにはどうしたらよいでしょうか。

建物の賃貸借契約と原状回復義務

私は貸家を数軒所有し、賃貸しています。私は、賃貸偕契約するときそれぞれ敷金として家賃の二ヶ月分を預かっています。また賃貸契約書には賃借人が家屋を明渡す時には賃借時の原状に復して返還することと定めています。このたび賃借人の一人が勤め先の事情で転勤ということになり、「三月末には借家を返還したい。返還時には敷金全額を返して欲しい。」と言ってきました。私は、契約の解除に異論はないのですが、敷金については、家屋の内装の補修を済ませ、修繕費を控除して清算した後でなければ敷金を返還できないと考えていましたので、「清算がすむまで敷金の返還は出来ない。」と答えました。すると賃借人は、「それはおかしい。敷金は賃料の延滞とか、賃借人に債務不履行があったときにそれを担保するために差し入れるのであって、現在ではそれ以外に使うのは認められない。」と言うのです。私はいままで貸家の賃貸借契約で敷金を入れてもらったときは、賃料の延滞のときは当然賃料に充当していましたし、契約を解除して明渡してもらうときは敷金から修繕費用を充ててきましたので、このたびの賃借人の言い分は到底納得出来ません。

借家契約の更新拒絶と貸主の修繕義務

一 私は、一戸建て貸家を五棟所有して貸家として家賃を得ていました。賃貸するときは、期間を二年間とし期間が満了すると更新をするという方法で、それぞれ長期に亘って賃貸してきました。建物が古いので、家賃はご近所の相場よりかなり安くしていました。このたび建物が築後三十数年を経て老朽化がひどく外見上もぼろぼろになってきたので、この建物を全部取り壊して、新しくその土地上にアパートを建築して、土地を有効利用しようと考えました。そこで、私は賃借人に賃貸借期間が切れるたびに、更新をお断りして貸家から出ていってもらいました。そして賃借人が退去して空家になるたびに取り壊し、少しずつ空地にしてきました。

賃貸マンションの契約更新と保証料・更新料の支払義務

一 私は、賃貸用ビルを所有しています。このビルの一階は貨店舗としで三店に賃貸し、二階から九階までは賃貸マンションとしたビルです。この度一階店舗一軒と三階の一部屋の賃貸借契約が更新時期を迎えることになりました。店舗部分については、当初の契約では一定額の保証金を入れでもらい、これを毎年五パーセントずつ償却して、契約期間三年毎の更新時には、償却分を更新時に追加して差し入れでいただくことになっています。住居部分についでは、契約期間二年毎の更新時には更新料一ケ月分を支払っでいただくことになっています。

二 更新にあたって、管理会社から店舗の賃借人甲さんに、更新契約書の作成と保証金の追加差入れを申し入れたところ、更新は了解するが、保証料の追加差し入れはできないとの回答があったとのことです。甲さんは保証金は賃料と違って根拠のないものではないかと主張しているようです。

ペット飼育可の条件で貸した賃貸住宅の明け渡し請求

ー 私は、五年前から三軒がつなかった庭付きの住宅を賃貸しています。私の貸家はやや交通の便が良くないので、賃借条件を賃借人に気に入られる様に庭付きにしたのです。また私は犬や猫が好きなので、賃借人が犬や猫を飼うことも賃貸条件としで了解していました。

二 借家を探している人のなかには、庭が付いていることや犬猫を飼えることを希望している人もいて、この物件は好条件だと言って、空き室が出るとすぐに次の入居者が決まる状態でした。不動産業者の話によると、現在景気が悪化していることや貸家が増えできていることから、空き室が出ても入居者がなかなか決まらないとか、家賃を下げざるを得ないという状況のようです。私は庭付きの住宅にして良かったなと思っていました。

三 今日までの入居者はそれぞれ家の内外で犬を飼ったり、猫を飼ったり、庭に花を植えたり、家庭用菜園として利用したりしていました。

火事を出したり無断増改築をした借家人との賃貸借契約を解除できるか

一 私は、自宅から十数キロ離れた私鉄沿線の駅前に、飲食店用貸店舗を持っています。賃借人は、賃貸以来賃料をきっちり支払ってくれるので、何の問題もない賃借人だと思っていました。ところで、数日前の早朝、この店が調理室から出火してしまいました。従業員はいなかったのですが、発見が早かったことから、直ぐに消防署がかけつけて、消火にあたってくれたので「ぼや」で済みました。しかし、店内は天井・壁・床すべて水だらけとなり、電気配線も使用不能となりました。

二 私は、火事を出すような賃借人には出ていってもらいたいと思っています。
火事が起こってから判ったことですが、賃借人は私の許可を得ることもなく、無断でいつの間にか、店の奥を外側へ少しだけ改造して拡張しているのが判りました。
火災の後始末の後、私は、消防署から建て増した部分は違法建築だから取り壊せ、と指示されました。

賃料不払いの借家人が残していった荷物を処分することの可否

未払賃料のあるアパート入居者についておたずねします。現在、家賃を滞納しており、再三の通知に対し連絡がなく、連絡がとれても約束どおりに入金がされません。部屋には荷物が残っており、保証人が荷物の処分を書面で委任してきました。
書面があれば、部屋を片付けてしまっても法的に問題はないでしょうか?本人は地方に行ってしまっており、部屋には帰っておりません。

一 賃貸人は、保証人から「賃借人の荷物の処分を委任する」旨の書面があっても、賃貸人が勝手に賃借人の部屋を片付けてしまうことはできません。

家賃を滞納した賃借人が一定期間不在のときは、遺留品を処分できるとする特約の効力

私は、アパートの一室を甲に賃貸しました。賃貸借契約書には、「賃借人が賃料を2カ月以上滞納し、又は無断で2カ月以上不在のときは、本契約は何らの催告を要せず解除され、室内の遺留品の所有権は放棄されたものとして、賃貸人は遺留品を売却処分し、債務に充当することができる」との条項が入っています。
ところが、甲は4カ月前から家賃を支払わなくなりました。
そこで、貸室に家賃の請求に行ったところ、郵便受には新聞や手紙があふれていて、電気・水道・ガスは止められていて、全く人の住んでいる気配がありません。
私は、昼夜を問わず、何回かドアの外側から声をかけましたが、何の反応もありませんでした。そこで、やむなく不動産屋と一緒に、合鍵を使って中に入ってみました。すると、部屋の中には、家財道具や衣類等が普通に生活しているような状態のままでおいてあり、特に変わった様子はなく、借家人の甲もいませんでした。私と不動産屋は、幾日かたってまた部屋の中に入ってみましたが、変化はありませんでした。

名前も知らない人に賃貸マンションの一室を占拠されてしまった場合の明渡請求

私は、賃貸用のマンションを所有しています。そのうちの一室を居住用に無断転貸禁止の特約で、甲という男に貸しました。
甲は、最初の2カ月位は家賃を振込んできましたが、3カ月目から振込んでこなくなりました。その後も、甲からの家賃の振込みはなく、滞納は5カ月になってしまいました。
そこで、私は甲に対してマンションの住所宛に、内容証明郵便で未払い賃料を1週間以内に支払うよう催促すると同時に、同期限までに支払いのないときは、契約を解除するという通知を出し、この内容証明郵便は、翌日甲に届きました。ところが、甲は催促期限までに、家賃の支払いをしませんでした。
やむなく私は、明渡しを求めるため状況を調査しようと、甲に貸しているマンションに行ってみたところ、甲はおらず、以前はあった玄関脇の甲の表札は外されていました。私は、隣家の住人等に尋ねたりして、甲の行方を探しましたが、どうしても行方はわかりませんでした。

借家人に対する滞納賃料や修繕費用の請求について

私は、賃貸マンションや貸店舗を持っておりますが、最近不心得な賃借人が多く、対処に苦慮しております。次のような賃借人に対し、どのように対処したら良いでしょうか。
私が店舗を貸している賃借人甲は、当初は家賃をきちんと払ってくれていましたが、商売がうまくいっていないらしく、二、三年前から1か月遅れ、2か月遅れと段々支払が滞り、最近では3か月に一度ぐらいしか支払ってくれず、滞納賃料は全部で8か月分となってしまいました。私としては、もう甲に出て行って欲しいのです。また、滞納賃料も分割でもよいので払ってもらいたいのです。

一 賃貸借契約は、賃貸人と賃借人との信頼関係によって成り立つものです。賃借人甲の賃料滞納額が増えて、とうとう8カ月分の滞納となってしまったわけですから、あなたと甲との賃貸借契約における信頼関係は完全に破壊されていると言えます。

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