自己破産のデメリット

自己破産のデメリットを教えて下さい。

 

 

自己破産のデメリットとしては、財産を失うこと、破産者が就けない職業があること、などがあります。

①財産を失うこと
破産者に財産がある場合には、原則としてこの財産は処分されてその売却代金を債権者に配当します。このため、破産者はその財産を失うことになります。

もっとも、家具や電気製品、食器具・衣類などの日常生活に必要な差押え禁止財産は処分の対象とはなりません。また、現金99万円以下は自由財産として破産者の手元に残しておくことができます。現金以外でも、破産者の生活に必要なものであれば、99万円相当の範囲内で自由財産の範囲を拡張することができます。この他、破産者が破産手続開始決定の後に取得した財産は新得財産として破産者は自由に使うことができます。

②資格制限
裁判所により破産開始決定が下されると、一定の職業に就けなくなる場合があります。但し、その期間は免責許可決定が確定するまでで、破産手続開始決定から2ヶ月位です。資格が制限されるものとしては、弁護士・公認会計士・司法書士・税理士・弁理士・社会保険労務士などの「士業」と言われる職業や、宅地建物取引主任・保険勧誘員・警備員・合名会社・合資会社の社員などがあります。なお、会社の取締役や監査役は、平成18年の新会社法施行により破産者になることが退社事由ではなくなりました。

③管財事件となった場合のデメリット
管財事件になった場合には、住所移転や旅行について制限されること、郵便物が破産管財人宛に転送されて開披されてしまうことなどのデメリットがあります。

④その他のデメリット
この他のデメリットとしては、破産開始決定があると官報に記載されてしまうこと、市町村役場が保管する破産者名簿に記載されてしまうこと、いわゆるブラックリストに登録されて5年から7年程度新たな借り入れができなくなることなどがあります。

以上のうちで一番大きなデメリットは資格制限があることでしょうか。それ以外のデメリットについては、これまで負っていた多額の債務が免除されることと比べれば大きな問題ではないとも言えます。